【11月5日 AFP】4日投開票のニューヨーク市長選で民主党の左派ゾーラン・マムダニ氏(34)が当選を確実にした。イスラム教徒として初めてのニューヨーク市長となる。民主党は南部バージニア、東部ニュージャージー両州の知事選でも勝利を確実にした。2026年の中間選挙を前に、有権者はドナルド・トランプ大統領に早期警告を発した。

民主党が主要な選挙で全勝したことで、トランプ氏の政権復帰以来の猛攻によって下げられた士気を高めるとともに、共和党側に警鐘を鳴らすことになるだろう。

マムダニ氏は、トランプ氏、ビジネスエリート、保守系メディアに政策とイスラム教徒であることを激しく攻撃されたにもかかわらず勝利した。

マムダニ氏は支持者に向けた勝利演説で、「ドナルド・トランプ氏に裏切られた国に、彼の倒し方を示せるのは、彼を輩出したこの街だ」「この政治的暗黒の時代に、ニューヨークが光となるだろう」と述べた。

バージニア、ニュージャージー両州の知事選での民主党の勝利は、議会の主導権を争う来年の中間選挙に向けて、政治ムードが変化していることを示唆している。

民主党にとってもう一つの重要な勝利は、カリフォルニア州の有権者が、トランプ氏が他州で命じたゲリマンダー(ゲリマンダリング)として知られる特定の政党や候補者に有利なように選挙区の区割りをする措置を無効化するための選挙区再編案を承認したことだ。

トランプ氏は4日の結果について責任を回避した。自身のSNS「トゥルース・ソーシャルへの投稿で、匿名の「世論調査会社」が共和党の敗北について、政府機関の一部閉鎖とトランプ氏の名前が投票用紙に載っていないことが敗因だと示唆していると述べた。

民主党のハキーム・ジェフリーズ下院院内総務はX(旧ツイッター)、「民主党はドナルド・トランプと共和党過激派を全米で圧倒している」「民主党は復活した」と述べた。(c)AFP