■「深い絆」

これはエリザベス女王と、長男チャールズ国王、長女アン王女に次ぐ第3子である次男アンドルー王子との強い絆を示すほんの一例にすぎない。

「女王はアンドルー王子を深く愛していた。二人は本当に深い絆で結ばれていた」と王室専門家のリチャード・フィッツウィリアムズ氏は述べている。

だが、エプスタイン元被告の被害者であるバージニア・ジュフリーさんの死後に出版された回顧録には、人身売買され、17歳だった時を含め、アンドルー王子と3回性行為をさせられたことなど、衝撃的な告発が詳細に記されている。

国民の怒りが爆発したが、アンドルー王子を守ってくれる女王はもういない。

兄チャールズ国王からの圧力を受け、アンドルー王子は今月、大切にしていたヨーク公爵の称号と、名誉あるガーター勲章を返上することに同意した。

チャールズ国王は30日、さらに踏み込み、アンドルー王子の称号をすべて剥奪し、ウィンザー城内の20年間暮らしたロイヤル・ロッジから追放した。

ローニー氏は、2022年にエリザベス女王が崩御した時にアンドルー王子は「庇護者を失った」ので、チャールズ国王はもっと早く「冷酷」になるべきだったと指摘した。

チャールズ国王とアンドルー王子は12歳近く年が離れており、決して親密なわけではない。

だが、今回の動きを主導しているのはチャールズ国王ではなく、その長男で王位継承者でもあるウィリアム皇太子のようだ。

英国メディアは、ウィリアム皇太子が父の後を継いだ後、アンドルー王子を排斥する動きをさらに強化し、自身の戴冠式への出席さえ禁じる計画だと報じている。

アンドルー王子をロイヤルロッジから追放しようとする動きは、ここ1週間で加速している。ウィリアム皇太子と妻のキャサリン妃、そして3人の幼い子どもたちが、ウィンザー城内のロイヤル・ロッジからそう遠くない場所に新居を構える時が迫っているため、さらに緊迫感が増している。

報道によると、アンドルー王子は譲らない姿勢を崩さず、おいのヘンリー王子とその妻メーガン妃がかつて住んでいたフロッグモア・コテージを要求。ウィリアム皇太子一家が退去するアデレード・コテージにセーラ・ファーガソン元妃を入居させることも求めていたという。

BBCは今週、アンドルー王子が2006年、ロイヤル・ロッジで開いた娘ベアトリス王女の18歳の誕生日パーティーに、エプスタイン元被告、その恋人のギレーヌ・マクスウェル受刑者(人身売買の罪で服役中)、そして元米映画プロデューサーのハーヴェイ・ワインスタイン受刑者(性的暴行罪で服役中)を招いていたと報じた。