【8月23日 AFP】米司法省は22日、少女らへの性的人身取引の罪で起訴され自殺した富豪ジェフリー・エプスタイン元被告の元交際相手ギレーヌ・マクスウェル受刑者(63)に対して行った面談の音声と数百ページに及ぶ書き起こしを公表した。

マクスウェル受刑者はその中で、ドナルド・トランプ大統領が「誰に対しても不適切な態度を取ったことはない」と述べている。

エプスタインのために未成年の少女を勧誘した罪で禁錮20年の刑に服しているマクスウェル受刑者は先月、トランプ氏の刑事事件の弁護人を務めたトッド・ブランチ司法副長官による面談を受けた。

ブランチ氏は、公開は「透明性を確保」するためで、「被害者の名前を除き、すべての言葉が収録されている。削除も隠蔽(いんぺい)もされていない」と述べた。

マクスウェル受刑者は面談後、フロリダ州の刑務所からテキサス州の監視レベルが最も低い施設に移された。

マクスウェル受刑者は面談で、トランプ氏とエプスタイン氏の関係は「社交の場での友人のようなもの」で「親友同士だったとは思わない」と述べた。

さらに、「大統領(トランプ氏)がマッサージを受けている場面を見たことはない」「大統領が不適切な場面にいるのも見たこともない。大統領は誰に対しても不適切な態度を取ったことはない」と述べた。

マクスウェル受刑者は、トランプ氏とは1990年代からの付き合いだが、「あらゆる面で紳士だった」「いつもとても温かく接してくれ、とても親切だっだ」と述べ、「そして、今や大統領になった彼の並外れた功績を称賛している」と付け加えた。

エプスタイン元被告の死因については、「自殺したとは思っていない」と述べた。

「顧客リスト」についても、エプスタイン元被告は所持していなかったと明言。著名人に対する脅迫についても、「見たことも、想像したこともない」と述べた。(c)AFP