【10月31日 AFP】アンドルー英王子(65)は長い間、母エリザベス女王の揺るぎない庇護(ひご)に守られてきたが、2022年の女王崩御により庇護を失い、凋落(ちょうらく)することになった。

アンドルー王子のいかがわしい行動をめぐっては、長らく臆測が飛び交っていたが、女王の寵愛(ちょうあい)のおかげで、センセーショナルなスキャンダルを何度起こそうと、傷つくことはあっても、どん底まで落ちることはなかった。

アンドルー王子は2019年のテレビインタビューで、少女らへの性的人身取引の罪で起訴され勾留中に自殺した米富豪ジェフリー・エプスタイン元被告との関係を説明しようとしたが失敗。殿下の敬称を手放し、公務から退くことになった。

だが、王族としての生活で得られる特権、ヨーク公爵の称号や、ウィンザー城の敷地内に立つ30室の豪邸ロイヤル・ロッジの住居(家賃はわずか)などは維持できた。

伝記作家のアンドルー・ローニー氏は、「人々は何年もアンドルー王子について不満を訴えていたが、何の対策も取られなかった。女王も彼に対しては強い愛情から理性的な判断ができなかった」と述べている。

アンドルー王子と当時新妻だったセーラ・ファーガソン元妃にヨーク公爵およびヨーク公爵夫人の称号を授けたのもエリザベス女王だった。ヨーク公爵の称号は、女王の最愛の父、ジョージ6世が即位する前に持っていた、歴史に彩られた称号だ。