トランプ米大統領、マレーシアに到着 アジア歴訪スタート
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【10月26日 AFP】ドナルド・トランプ米大統領は26日、アジア歴訪の最初の訪問先であるマレーシアに到着した。今回の歴訪には、中国の習近平国家主席との重要な貿易交渉が含まれている。
米中貿易交渉は同日、マレーシアの首都クアラルンプールで2日目に入った。トランプ氏は韓国で習氏と会談する前に、世界の二大経済大国間の厳しい貿易戦争を終わらせる合意を目指している。
トランプ氏は大統領専用機「エアフォースワン」内で記者団に対し、習氏との「包括的な合意」を望んでいると述べ、11月1日に発効予定の追加の100%関税を回避するため、中国が合意に応じることを期待していると語った。
「われわれは、双方の首脳が検討できるような合意の最終的な詳細に向けて前進している」と、ジェイミソン・グリア米通商代表部(USTR)代表は、クアラルンプールで記者団に述べた。
マレーシア到着後、トランプ氏はレッドカーペットで迎えられ、マレーシアと米国の旗が並ぶ中、伝統的なパフォーマンスにダンスで応じた。その後、アンワル・イブラヒム首相とともに大統領専用車「ビースト」に乗り、東南アジア諸国連合(ASEAN)首脳会議の会場へ向かった。
滞在中、トランプ氏はタイとカンボジアの停戦協定署名式にも立ち会う予定。両国は数十年ぶりとなる激しい衝突の後、米国の仲介で休戦に合意した。
また、トランプ氏は今回の歴訪中に北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党総書記と2019年以来となる会談を行う可能性にも言及したが、米政府高官は「今回の訪問では予定されていない」と説明している。トランプ氏は27日に来日する予定。(c)AFP