【10月13日 AFP】イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相は12日、イスラム組織ハマスとの停戦合意への対応をめぐる批判があることを認めつつ、人質の解放を「団結の瞬間」とするよう呼びかけた。

テレビ演説でネタニヤフ氏は、聖書の一節を引用して、「これは感情の夜、涙の夜、喜びの夜だ。なぜならあす、私たちの子どもたちが国境に戻ってくるからだ」と述べた。

「あすは新たな道の始まり―再建の道、癒やしの道、そして願わくば心を一つにする道となる」

パレスチナ自治区ガザ地区でハマスに拘束されている人質家族の一部は、ネタニヤフ氏が人質の解放よりも軍事的勝利を優先していると批判している。

11日に行われた人質家族との連帯を目的とした集会で、米国のスティーブ・ウィトコフ中東担当特使がネタニヤフ氏の指導力を称賛した際には、聴衆の一部からブーイングも起きた。

さらに右派からも批判を受けており、自身の閣僚の強硬派からは囚人交換に合意したことに反発が出ている。

「これは、殺人者の釈放という悲しみと、人質の帰還という喜びが入り交じった歴史的な出来事だ」「われわれの間には多くの意見の違いがあることは承知している。しかしこの日には、それらを脇に置く理由が十分にある。なぜなら、われわれは共に大きな勝利を成し遂げたからだ」と、ネタニヤフ氏は述べている。(c)AFP