【10月13日 AFP】イスラム組織ハマスは、パレスチナ自治区ガザ地区での戦後の統治には関与しないと、和平交渉に近い情報筋が12日、AFPに明かした。

イスラエルとハマスの停戦発効後、両者はハマスの武装解除と戦後の統治からの排除という、米国のドナルド・トランプ大統領が主導する20項目からなる和平計画の実施について、協議を進めている。

匿名の情報筋はAFPに対し、「ハマスにとって、ガザ地区の統治はすでに決着した問題。ハマスは移行期には一切関与しない。つまり、ガザの支配権を放棄したことになるが、パレスチナ社会の根幹を成す存在であることに変わりはない」と話した。

ハマスの指導部内では過去にガザの将来の統治をめぐって意見が分かれていたが、武装解除の問題では意見の相違が見られない。

情報筋は「ハマスは長期停戦には同意している。その期間中、武器は一切使用されない。ただし、イスラエルによるガザへの攻撃があった場合は例外だ」と述べた。別のハマス幹部も武装解除は「論外」だとAFPに話していた。(c)AFP