【10月13日 AFP】イスラエルは12日、パレスチナ自治区ガザ地区で拘束されている人質全員が国内に到着したことを確認次第、パレスチナ人囚人の釈放を開始すると発表した。

イスラエル政府のショシュ・ベドロシアン報道官は記者団に対し、「あす解放される予定の人質全員がイスラエルに越境したことが確認され次第、パレスチナ人囚人が釈放される」と述べた。

過去の停戦では、一部人質の遺体がイスラエルへの帰還後に法医学専門家によって身元が確認された。ベドロシアン氏によれば、確認作業が行われる間、パレスチナ人囚人は出発準備を整えたバスに乗車して待機するという。

ガザで2年以上拘束されていた人質全員の解放は、13日早朝に始まる見込みだという。

イスラエルとイスラム組織ハマスは、2023年10月7日のハマスによるイスラエル攻撃で始まったガザ戦争の終結に向け、米国のドナルド・トランプ大統領が提案した計画の第1段階を承認した。

この計画の条件に基づき、ハマスは13日正午(日本時間同日午後6時)までに、拉致された人質47人(生存者と遺体)を引き渡すことになっている。

釈放されるパレスチナ人囚人については、250人が治安上の理由で拘束された人物で、その多くはイスラエル人殺害で有罪判決を受けている。約1700人は戦争開始後にイスラエル軍によってガザ地区で拘束された者だという。

一方でハマスは、釈放リストの中に7人のパレスチナ人幹部を含めるよう強く求めていると、交渉関係筋がAFPに明かしている。(c)AFP