【10月2日 AFP】チンパンジー研究の第一人者として知られる英国出身の霊長類学者ジェーン・グドール氏が死去した。91歳。グドールさんが設立した環境保全団体ジェーン・グドール・インスティテュートが1日公表した。

ジェーン・グドール・インスティテュートはインスタグラムの声明で、グドール氏は米国での講演ツアー中、「ロサンゼルスで就寝中に安らかに息を引き取った」と述べた。

死去前に投稿された最後の動画の中で、トレードマークの緑の服を着たグドール氏は聴衆にこう語った。「『ボンジュール』と言える人もいるし、『グーテン・モルゲン』と言える人もいるでしょうが、私は『フーフーフーフーフーフーフー!』と言えます。チンパンジーの『おはよう』です』」。

自然保護活動家、政治家、芸能人などから追悼の声が相次いだ。

国連のアントニオ・グテレス事務総長は、「私たちの愛する平和大使、ジェーン・グドール氏の訃報に接し、深い悲しみに暮れている」「彼女は人類と地球に、かけがえのない遺産を残してくれた」と述べた。(c)AFP