ネタニヤフ氏、ヨルダン川西岸の併合を確約せず 有力入植者
発信地:エルサレム/中東・アフリカ
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【9月30日 AFP】イスラエルの有力入植者は、29日に行われたベンヤミン・ネタニヤフ首相とドナルド・トランプ米大統領の会談を前に、ネタニヤフ氏からパレスチナ自治区ヨルダン川西岸の併合について確約を得られなかったと述べた。
ヨルダン川西岸北部のイスラエル人入植地を代表する「サマリア地域評議会」のヨシ・ダガン議長はイスラエルの日刊紙イディオト・アハロノトに対し、「ネタニヤフ首相は話に耳を傾けてくれ、実のあるオープンな議論ができたが、われわれは不安を抱えたまま会合を終えた」「結局、首相は主権がいつ得られるかについて明言しなかった」と述べた。
ダガン氏は28日、イスラエルのヨルダン川西岸の入植地を代表する統括団体「イェシャ評議会」の代表団の一員として、米ニューヨークでネタニヤフ氏との会合に臨んだ。
この会談は、トランプ氏との会談で、ヨルダン川西岸の併合を主張するようネタニヤフ氏に圧力をかけるためのものだった。
トランプ氏は、イスラエルが1967年以来占領しているヨルダン川の併合を容認しないと表明しており、先週には「イスラエルがヨルダン川西岸を併合することは許さない。それは起こらない」と述べた。
「イェシャ評議会」の代表団によると、ネタニヤフ氏は会合で、トランプ氏にヨルダン川西岸の併合問題を提起すると確約したものの、「複雑な現実を乗り越えなければならない」と強調したという。
ダガン氏は、「ネタニヤフ政権はパレスチナ国家の樹立に同意する可能性がある」「首相は主権を行使できる。それがわれわれが首相に期待していることだ」と述べた。(c)AFP