【12月24日 AFP】米司法省は23日、少女らへの性的人身取引の罪で起訴され勾留中に自殺した富豪ジェフリー・エプスタイン元被告に関する新たな資料を開示した。その中には、元被告と親交のあったドナルド・トランプ大統領に関する記述が複数あり、同被告の自家用ジェット機に「少なくとも8回搭乗していた」とする文書や、司法省が「虚偽で扇情的」と呼ぶ記述などが含まれている。

これらの文書は、トランプ氏がエプスタイン元被告と親しかったことを示す新たな証拠となる。

今回公開された文書には、エプスタイン元被告の側近、ギレーヌ・マクスウェル受刑者を捜査していたニューヨークの連邦検事が2020年1月に作成したメモが含まれており、トランプ氏が1993年から1996年の間に8回、エプスタイン元被告の自家用ジェット機で繰り返し旅行していたことが詳細に記されている。

文書には、「きのう受け取った記録によると、ドナルド・トランプ氏はこれまで報告されていた(あるいはわれわれが認識していた)よりもはるかに多くの回数、エプスタインの自家用ジェット機で旅行していた」と記されている。

あるフライトでは、エプスタイン元被告、トランプ氏、そして詳細不明の20歳の男性という3人の乗客しかいなかったされる。

他には、エプスタイン元被告が獄中から、女性アスリートに対する性的虐待で拘禁刑を科された米国体操連盟の元チーム医師ラリー・ナサール受刑者に宛てたものとされる手書きの手紙も公開された。

手紙の中でエプスタイン元被告はナサール受刑者に対し、「大統領は私たちと若く魅力的な女性への愛を共有しているのに、自分たちだけ獄中にいる。彼は若い美女が通り過ぎると、『女性器を触る』のが大好きだった」と不満を漏らしている。

司法省は声明で、「ジェフリー・エプスタイン元被告がラリー・ナサール受刑者に宛てたとされるこの手紙は偽物であることを連邦捜査局(FBI)が確認した」と述べ、この手紙にはエプスタイン元被告の死の3日後に消印が押されており、元被告はニューヨーク州の刑務所で拘束されていたにもかかわらず、バージニア州の郵便網に入っていたと説明している。(c)AFP