ロシアがモルドバの選挙に「深く干渉」、EUが警告
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【9月26日 AFP】欧州連合(EU)は25日、モルドバが重要な議会選挙を控える中、ロシアによる「前例のない偽情報キャンペーン」に直面していると述べ、これがモルドバを親欧州路線から逸脱させることが目的だと警告した。
EUの外交政策報道官のアニッタ・ヒッパー氏は、「ロシアが教科書通りの改ざんや偽情報戦術を使うのは今回が初めてではないが、今回はさらに踏み込んでいる」とし、「選挙プロセスに深く干渉している」と述べた。
世論調査では僅差でリードしている親EU派のマイア・サンドゥ大統領は、ロシア大統領府(クレムリン)が票の買収、混乱の扇動、オンラインでの偽情報キャンペーンを仕掛けようとしていると警告している。
一方、ロシア側はこういった主張を否定し、モルドバ当局が反ロシア的な言説を広めていると非難した。
ロシアによる侵攻に抵抗しているウクライナとEU加盟国のルーマニアの間に位置するモルドバは、1991年の独立以来、EUとの関係を深めるか、旧ソ連時代の関係を維持するかで長らく分断されている。
EUは総選挙を控えるモルドバを全面的に支援しており、先月はドイツ、フランス、ポーランドの首脳が象徴的な共同訪問を行った。(c)AFP