ミス・ユニバース初出場へ パレスチナ代表「今、必要なのは声」
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■「ミス・パレスチナ」大会立ち上げ
アユーブさんは、ヨルダン川西岸のラマラ、ヨルダンの首都アンマン、そしてドバイを生活の拠点としている。ドバイでは持続可能性と人工知能に関するコンテンツクリエーターを育成する組織を設立した。
育ったのは、占領下のヨルダン川西岸、米国、カナダだ。英文学と心理学の学位を取得した後、西岸でNGOを指導したり働いたりしてきた。「両親は二人とも学者で、いつも大学の勉強に集中するように言われていた」と言う。
しかし、イタリアでのファッションショーでモデルを務めた後、業界の人々からコンテストへの参加を勧められ、「ミス・パレスチナ」大会を立ち上げた。
「各国がそれぞれ組織を持つことは、他の国では当たり前でも、ここでは難しい」
その難しさの一部は、パレスチナ人が占領下のヨルダン川西岸、包囲されたパレスチナ自治区ガザ地区、併合された東エルサレムに分かれて生活していることにある。また、近隣諸国や海外、イスラエルで難民として生活している人も多い。
パレスチナは、大多数の国に国家として認められているが、一部の国は認めておらず、アユーブさんのように世界の舞台で代表を務めることは反抗の行為とみなされる。
「(パレスチナ)は国であり、国家であり、私は実際の国を代表する」とアユーブさんは強調した。
西側諸国の一部では、ガザ地区でのイスラエルの軍事行動に対する不満が高まっており、英国やフランスを含む複数の国が今月末にパレスチナ国家を承認すると表明している。
しかし、イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相は先週、「パレスチナ国家を未来永劫存在させない」と改めて主張。また先月には、ヨルダン川西岸の大規模な入植地を承認している。この入植地計画をめぐっては、将来のパレスチナ国家実現を脅かすものとして、国際社会から懸念の声が上がっている。