【9月12日 AFP】ドナルド・トランプ米大統領は11日、保守系の政治活動家チャーリー・カーク氏の暗殺をめぐり、支持者に対し平和的な対応を呼び掛けた。事件発生から24時間以上が経過した今も、容疑者は追跡を逃れ続けており、既に分断されている米国で緊張が高まっている。

暗殺直後、怒りを込めて「極左勢力」への幅広い対応を表明していたトランプ氏だが、記者団に対し、カーク氏は「非暴力の提唱者」だったとして、「私は人々がそう反応するのを見たい」と続けた。

若年層の間でトランプ氏の支持を拡大するのに貢献し、昨年の大統領選での勝利の立役者となったカーク氏は10日、西部ユタ州のユタバレー大学で行われたイベントで講演中に銃撃され、死亡した。

インターネット上では陰謀論が飛び交い、礼節を持った対応を求める声と復讐(ふくしゅう)を求める声が激しく対立した。

右派の人気アカウント「@LibsofTikTOK」はX(旧ツイッター)に、「これは戦争だ」と投稿した。

FOXニュースの司会者ジェシー・ワッターズ氏は10日、カーク氏暗殺は保守派が攻撃を受けていることを示していると主張。「受け入れることを望もうが望まないが、彼らは私たちと戦争状態にある。私たちはどう対処すればいいのだろうか?」と視聴者に問いかけた。(c)AFP