ウクライナ人女性、避難先の米国で前科14犯の男に刺殺される 政治的論争に
このニュースをシェア
■人種的側面
トランプ氏は首都ワシントンに州兵を派遣し、第3の都市シカゴにも同様の措置を取る方針を示している。ただし、両都市とも近年、犯罪件数が大幅に減少していると報告している。
ザルツカさん殺害事件は、共和党の犯罪取り締まり強化を求める声をあおっているが、そうした声にはしばしば人種差別的な発言も含まれている。
右派の実業家イーロン・マスク氏は8日、暴力犯罪で被害者が白人、加害者が黒人のケースは、被害者が黒人、加害者が白人のケースよりもはるかに多いという内容のX投稿を支持した。
保守派の活動家、チャーリー・カーク氏も8日のX投稿で人種的要因について言及。
「もし白人が、法を順守する善良な黒人に理由もなく近づいて刺したとしたら、全国ニュースでこの世の終わりかのように大騒ぎし、全米に抜本的な政治的変化を強いるために利用されるだろう」と訴えた。
カーク氏のコメントは、2020年に白人警官に殺害された黒人男性のジョージ・フロイド氏を指したものとみられる。フロイド氏は、2020年大統領選でトランプ氏がジョー・バイデン前大統領に敗れる数か月前に白人警官に殺害され、全米で反人種差別デモが相次いだ。(c)AFP