5歳児から銃の安全講習を必修化 米テネシー州
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【9月3日 AFP】米共和党が主導権を握るテネシー州では今年、5歳の児童が銃器の安全な取り扱いに関する講習を受けることになる。
これらの講習を義務付ける法案は2024年、州議会で可決され、今年の新年度開始に合わせて施行される。
州教育局が発表したガイドラインには、5~8歳の児童は偽物の銃と本物の銃を見分けられるようになるべきだ、などと記されている。
「銃器に対して責任ある態度を示す」ことや、引き金、銃身、銃口といったさまざな部位を識別することも学ぶ必要があるという。
公立学校に通う児童・生徒が対象で、高校卒業まで毎年必修となる。
講習支持派は、銃の数が人口を上回るアメリカで頻発している学校銃乱射事件への対応策だと述べている。
テネシー州は、児童への銃器の安全な取り扱いに関する講習を義務付ける法律を可決した最初の州で、その後ユタ州とアーカンソー州も同様の法律を可決している。
テネシー州のガイドラインでは、銃器の安全な取り扱いをどのように教えるべきかについても、講習の実施時間についても具体的に規定されていない。
ただし、「実弾や実銃」を用いてはならず、「政治的な話題については中立的な立場」を保つべきだとしている。
学校当局は、この講習の実施に警察や公衆衛生の専門家を介入させることができる。
公衆衛生当局によると、銃は米国における児童・生徒の主な死因となっている。
米国は先進国の中で銃暴力による死亡率が最も高い。(c)AFP