【8月19日 AFP】18日の米国とウクライナ、欧州の首脳による会合後を受けて、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領とウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は、和平に向け直接会談に臨む準備が整ったようだ。

実現すれば、約3年半前にロシアがウクライナに全面侵攻して以来、初のロシア・ウクライナ首脳会談となる。ドナルド・トランプ米大統領は、ウクライナ紛争の早期終結という公約を果たそうとしている。

トランプ氏は自身のSNS「トゥルース・ソーシャル」に、「ロシアとウクライナの平和の可能性を誰もが大いに喜んでいる」と投稿。

「会合の終わりに、プーチン大統領に電話し、同大統領とゼレンスキー大統領の会談の準備を開始した。場所は未定だ」と続けた。

プーチン氏とゼレンスキー氏の首脳会談の後、両大統領にトランプ氏を加えた三者会談を開催するという。

ドイツのフリードリヒ・メルツ首相は、プーチン氏が2週間以内にゼレンスキー氏と会談することに同意したと述べたが、日時や場所には触れなかった。

ゼレンスキー氏はホワイトハウス前で記者団に対し、ウクライナに侵攻し、大勢の死者を出した宿敵プーチン氏との直接会談に臨む「用意がある」と述べた。

ロシア大統領府(関係者)によれば、プーチン氏はウクライナとの直接交渉の「考え」に前向きだという。

一方、トランプ氏はウクライナの安全保証についても協議したと述べ、プーチン氏はウクライナが長年希望してきた北大西洋条約機構(NATO)加盟は認めなかったが、安全保障には同意したと付け加えた。

トランプ氏は、ウクライナへの安全保証は「米国と連携して、さまざまな欧州の国が提供することになる」と述べた。

NATOのマルク・ルッテ事務総長はホワイトハウスで記者団に対し、今回の会合は「大成功」であり、「トランプ大統領がこう着状態を真に打破してくれた」と語った。

ゼレンスキー氏は、同盟国は10日以内にウクライナへの安全保証を正式なものにすると述べた。(c)AFP