【8月4日 AFP】2014年冬季五輪が開催されたロシア・ソチにある石油貯蔵施設でウクライナのドローン攻撃による火災が発生したと、当局が3日、発表した。ソチはウクライナ国境から約400キロメートルの距離にあるリゾート。

ウクライナは、ロシアが2022年2月に攻勢を開始して以来、自国領土への攻撃に対する報復として、ロシアの石油・ガスインフラを定期的に攻撃している。

「昨夜、ソチがキーウ政権によるドローン攻撃を受けた」とロシアのクラスノダール地方知事、ベニアミン・コンドラチェフ氏がテレグラムで明らかにした。

コンドラチェフ氏は、ドローンの残骸が「石油タンクに当たり、火災を引き起こした」と夜間の攻撃について説明した。

ソチのアンドレイ・プロシュニン市長は、犠牲者はおらず、火災は数時間後に鎮火したと述べた。

ロシアのメディアが放送した画像には、現場から炎と黒煙が立ち上る様子が映っていたが、AFPはその真偽を確認できていない。

ロシアの航空輸送規制当局によると、ソチ空港での航空交通は一時的に停止された。

ウクライナ当局は火災についてコメントしていない。

ソチへの空爆は、他のロシアの都市と比べて比較的まれだが、地元当局によると先月、ウクライナのドローン攻撃で2人が死亡した。(c)AFP