【8月3日 AFP】米国のスティーブ・ウィトコフ中東担当特使は2日、パレスチナ自治区ガザ地区で拘束されている人質の家族と面会し、人質の解放に向けて働きかけると述べた。

非公開の面会はイスラエルのテルアビブで行われた。ウィトコフ氏が会場に到着すると、数百人の支持者から拍手と声援があがった。

オンラインで共有された映像には、人質の家族が「彼らを家に連れて帰って!」「あなたの助けが必要だ!」とウィトコフ氏に訴えている様子が映し出された。

主催者側の声明によると、ウィトコフ氏は、自身とドナルド・トランプ米大統領が、すべての人質を帰還させるために働きかけるとする「個人的なコミット」を表明した。

ウィトコフ氏はこの前日、ガザ地区で米国が支援する食料配給所を訪れ、壊滅的な被害を受けた同地への食糧搬入の取り組みを視察した。

兄弟が人質になっている男性はAFPの取材に対し、「イスラエル政府は止められなければならない。われわれのために、兵士たちのために、人質のために、息子たちのために、そして中東のすべての人々の将来の世代のために」と述べた。

一方、イスラエル軍のエヤル・ザミール中将は1日、交渉による人質解放が迅速に行われなければ、「戦闘は休むことなく続く」と警告した。

ハマスに連れ去られた251人の人質のうち、49人がガザで拘束されており、そのうち27人について、イスラエル軍は死亡していると発表している。(c)AFP