【7月26日 AFP】イランは25日、トルコ・イスタンブールでドイツ、英国、フランスと「率直かつ詳細」な核協議を行ったと述べた。欧州3か国は、イランがウラン濃縮と国連査察官との協力に関する合意に達しない場合、制裁を発動する可能性を警告している。

この会談は、先月イスラエルがイランの主要核施設を攻撃して12日間の戦争を引き起こし、イラン政府が核監視機関との協力を停止してからは初めてのもの。

軍司令官や核科学者の他、数百人が死亡し、住宅地や軍事施設に被害が出たイスラエルからの攻撃により、4月に始まった米国とイランの核交渉はとん挫した。

それ以来、英仏独は、2015年の核合意に基づく「スナップバック」を発動し、8月末までにイランに対する国連制裁を復活させると示唆している。制裁の発動期限は10月に切れるが、イラン政府は英仏独がこれを発動すれば、結果が伴うと警告している。

マジド・タフテ・ラバンチ上級外交官とともに協議に出席したイランのカゼム・ガリブアバディ外務次官は、X(旧ツイッター)に「イスラエルとの12日間の紛争に対する欧州の立場を批判した」と投稿。また「スナップバック」についても議論されたとし、「この問題についての協議を続けることが合意された」と付け加えた。

タフテ・ラバンチ氏は国営イラン通信(IRNA)に対し、イラン側が「罰則的制裁」の「早急な」解除を求めたと述べている。(c)AFP