【7月25日 AFP】国際人権NGOアムネスティ・インターナショナルは24日、イランが6月の「12日間戦争」中、広く禁止されているクラスター弾をイスラエルに向けて発射し、民間人を危険にさらしたと明らかにした。

アムネスティは新たな調査結果を引用し、「先月、イラン軍は子弾を内蔵する親弾を搭載した弾道ミサイルをイスラエルの人口密集地域に向けて発射した」と述べた。

6月19日にテルアビブを含むグッシュダン都市圏に着弾したとされるクラスター弾を捉えた写真と動画を分析したと述べた。

さらに、6月20日には南部ベエルシェバ、6月22日にはテルアビブ南方に位置するリションレジオンにも「グッシュダンで確認された子弾と一致する複数のクレーターを残す砲弾が着弾した」という。

アムネスティのシニアディレクター、エリカ・ゲバラ・ロサス氏は、「イラン軍は人口密集地の中または付近でこのような兵器を使用することで、民間人の命を危険にさらした」「このような本質的に無差別な兵器を意図的に使用することは、国際人道法の明白な違反だ」と述べた。

クラスター弾の使用、移転、製造、貯蔵を禁止する2008年のクラスター弾禁止条約(オスロ条約)は100か国以上が署名または批准しているが、イランとイスラエルは参加していない。

アムネスティは、国際法は「本質的に無差別な兵器の使用を禁じており、民間人を殺傷する無差別攻撃を行うことは戦争犯罪に当たる」と述べた。(c)AFP