【7月22日 AFP】四大大会で通算7度の優勝を誇るヴィーナス・ウィリアムス(45)が21日、米首都ワシントンで開催のDCオープンのダブルスに出場し、16か月ぶりに実戦復帰で白星を挙げた。

ウィリアムスは、ヘイリー・バプティスト(米国)とペアを組み、ユージニー・ブシャール(カナダ)とクレビー ヌグノエ(米国)を6-3、6-1で破り、1回戦を突破した。

ウィリアムスは「試合後、ヘイリーが『どんな感じだった?』と聞いてきた。(私は)ダブルスの選手ではないから、(復帰後の)最初の試合がダブルスだったことでより難しくなった」とし、ヘイリーが支えてくれたことが「私にとって大きな助けになったと思う」と述べた。

また「ただプレーできるのが嬉しい。今年の自分は去年とは全く違う。去年は手術の準備をしていたのに対して、今年はトーナメントの準備ができるのだから」と喜びをあらわにした。

ウィリアムスは22日にペイトン・スターンズ(米国)とのシングルスの試合に臨む。

健康問題に直面していたウィリアムスにとって、コートに戻ること自体が勝利だった。

ウィリアムスは「ただ健康でいたい。世界中の試合に出られるし、何でもできるけれど、健康が失われたり、チャンスが奪われたりすると、全く違う視点になる」と述べ、「その時はテニスのことなんて考えていなかった。ただ成功する手術を受けて生き延びたかった」と難しい時期について振り返った。

さらに「テニスはゲームであり、私たちの人生そのもので、文字通り執念の対象。ある意味ではカルトのようなものかもしれない」とした上で、「でも最終的には、健康がなければ何の意味もない」と強調。

「そうした経験を通じて物事の見方が変わり、ここに戻ってきて、より自由にプレーしようという決断も、少しはしやすくなったのかもしれない」と続けた。(c)AFP