【7月20日 CGTN Japanese】現在開催中の第3回中国国際サプライチェーン促進博覧会(CISCE)では、「ハイエンド製造」「グリーン農業」「デジタル技術」「ヘルシーライフ」「インテリジェントカー」「クリーンエネルギー」の6大産業チェーンと「サプライチェーンサービス」の展示エリアが設けられています。中国国内外から651の企業・機関が出展しており、うち日本企業は20社以上参加しています。会場では、中央広播電視総台(チャイナ・メディア・グループ/CMG)日本語部の記者が日系企業の代表や来場者にインタビューを行いました。

住友電工グループの住友電工貿易(深セン)有限公司は自動車部品や環境エネルギー分野の海底ケーブルなど幅広い分野に携わっています。同社の今村武英董事長は、「今回がグループとして2回目の出展で、テーマは『中国に根ざし、サプライチェーンで世界をつなぐ』。この博覧会の特徴は、多様な業界の関係者が集まっている点にある。私たちにとっては、業界の上流・下流のパートナーとの関係を築く良い機会となり、非常に有意義だ」と話しました。

日本貿易振興機構(ジェトロ)は常連出展者として、今年は「健康」をテーマに日本の中小企業17社を取りまとめて出展しています。ジェトロ北京事務所対外業務部の匂坂拓孝部長は、「過去2回の出展企業からは『中国市場向けの販路拡大に手応えを感じた』との声が多く寄せられた。今回は、これまでのビジネスマッチングの成果が具体的に結実して、日系企業と中国企業の新たな連携の形ができることを期待している」と述べました。

手袋などの生活用品を扱う東興保護用品(上海)有限公司の江川大祐総経理はサプライチェーン博について、「多業種の方々が訪れて、予想外のお客様やバイヤーとの接点が持てることが魅力。今回も、それを楽しみに参加している」と評価しました。

健康食品や化粧品などを扱う光陽オリエントジャパン株式会社国際事業部の呂夢嬌さんは、「今回の博覧会を通じて、より多くのお客様に当社製品に関心を持ってもらえた。多くのバイヤーとも交流ができて非常に効果的な場になっている」と話しました。

軟骨伝導補聴器を扱う株式会社アジアウィーヴの森保治代表取締役は、「実際に購入を希望されるお客様が多数いらっしゃった。今回はサンプルのみの出展で販売はできなかったが、今後は本格的に中国市場での展開をしていきたい」と手応えを語りました。

実際にジェトロのブースを訪れた中国の来場者からは、「健康分野に特化しているということで、最初にジェトロを見に来た」「サプライチェーン博は、中国と世界をつなぐかけ橋のような存在。海外に中国製品を知ってもらうだけでなく、私たちが海外製品を知る場にもなる双方向性のイベントとして非常に有意義だ」といった声が聞かれました。(c)CGTN Japanese/AFPBB News