ウクライナによる大規模な無人機攻撃「意図的に誇張」 ロシア
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【6月11日 AFP】ロシアは11日、ウクライナが今月ロシア空軍基地に大規模な無人機攻撃を仕掛け、核兵器を搭載可能な戦略爆撃機を数十機破壊したとされる事態について、攻撃規模が「意図的に誇張されている」と主張し、重大な損害は受けていないと強調した。
ウクライナは6月1日、ロシア領内の空軍基地に無人機攻撃を仕掛け、戦略爆撃機など41機に70億ドル(約1兆円)相当の損害を与えたと発表した。
ロシアの国営メディアによると、セルゲイ・リャプコフ外務次官は、自国の核抑止力のおかげで「重大な損害は受けていない」と主張。
「ウクライナによる今回の攻撃の結果は、意識的かつ意図的に誇張されている」と述べた。
また、損傷した装備は「修復可能であり、これから修復される」と付け加えた。
攻撃直後、ロシア政府は一部の航空機が「炎上した」とし、報復を表明。
ここ最近の首都キーウを含むウクライナへのミサイル・無人機攻撃は「報復」だとしていた。
ウクライナはそれに先立ち、ロシアの戦略爆撃機部隊の約3分の1に当たる41機の戦略爆撃機などに損害を与えたと発表。
数か月にわたって劣勢に立たされてきたウクライナ軍にとって大きな士気向上をもたらし、ロシア空軍基地の脆弱(ぜいじゃく)性を露呈させた。(c)AFP