■「これは犯罪」

オルメルト氏は、ネタニヤフ氏は「国益よりも、個人的な利益を優先している」と非難した。

アナリストらによれば、ネタニヤフ氏はガザ紛争を停止すれば、連立政権内の強硬派が離脱し、政権崩壊から選挙に追い込まれ、敗北することを恐れているとされる。

「もしもこの戦いが人質救出につながらず、過去の作戦以上にハマスを壊滅させることができず、結果、イスラエル兵や人質が命を落とし、無実のパレスチナ人が殺されているならば、私の考えではこれは犯罪だ」とオルメルト氏は述べ、「非難されこそすれ、受け入れられることではない」と批判した。

そして、トランプ氏はネタニヤフ氏をホワイトハウスの大統領執務室に呼び出し、カメラの前で「ビビ(ネタニヤフ氏の愛称)、もう十分だ」と言うべきだと主張した。

さらにオルメルト氏は「今がその時だ。彼がそうすることを望んでいる。トランプ氏ならば、何でも起こり得る。実現するかどうかは分からないが、われわれは希望を持ち、彼を後押ししなければならない」と語った。

米国はガザの状況に対して時折懸念を表明するものの、依然としてイスラエルの主要な同盟国であり、国連(UN)安全保障理事会では拒否権を行使し、数十億ドル規模の武器売却も承認している。