【6月4日 AFP】全仏オープンテニスは4日、女子シングルス準々決勝が行われ、大会4連覇を狙う第5シードのイガ・シフィオンテク(ポーランド)と第1シードのアリーナ・サバレンカがともに勝ち上がり、準決勝での対戦が決まった。

シフィオンテクは第13シードのエリナ・スビトリーナ(ウクライナ)に6-1、7-5でストレート勝ち。世界ランキング1位のサバレンカは、パリ五輪金メダリストで第8シードの鄭欽文(中国)を7-6(7-3)、6-3で下し、5月のイタリア国際で敗れた相手に雪辱を果たした。

世界ランク5位のシフィオンテクは、昨年の全仏オープンで優勝して以来、本来の調子を取り戻せず、決勝に進出できていない。しかし、この日は得意のクレーコートでスビトリーナにほとんどチャンスを与えなかった。

全仏での連勝を26試合に伸ばし、女子では102年前のスザンヌ・ランラン以来となる大会4連覇を目指すシフィオンテクは、「(サバレンカは)素晴らしいシーズンを過ごしているので、厳しい試合になるのは間違いない。だけど挑戦できるのがうれしい」と語った。

女子では2022年4月以降、シフィオンテクとサバレンカの二人が世界ランキング1位を分け合っている。サバレンカは昨年10月、11か月トップを守ったシフィオンテクから世界1位の座を奪ったが、対戦成績ではシフィオンテクが8勝4敗でリードしている。

前哨戦のマドリード・オープンを制したサバレンカも、2年前のベスト4が最高成績の全仏で優勝への手応えを感じている。「ハイレベルな試合を重ねられている。すごく楽しみだし、コートに出て戦い、勝つためには何でもするつもり」と話した。(c)AFP