【6月3日 AFP】全仏オープンテニスは2日、女子シングルス4回戦が行われ、世界ランキング361位のロイス・ボワソン(フランス)が大会第3シードのジェシカ・ペグラ(米国)を3-6、6-4、6-4で破り、準々決勝に進出した。

22歳のボワソンは、2時間40分に及ぶ激闘の末にペグラを倒した。全仏オープンのシングルスで地元フランス勢がベスト8に進出するのは2017年以来で、ワイルドカード(主催者推薦)選手の8強入りは2002年のマリー・ピエルス(フランス)以来。また、四大大会(グランドスラム)における準々決勝進出者としては、2017年の全米オープンのカイア・カネピ(エストニア、当時世界418位)に次いで、史上2番目に低い世界ランクでの快挙となった。

フランス勢で今大会唯一勝ち残っているボワソンは、「2週間前にこんなことを言われても信じられなかったと思う」と語り、「だけど自分を信じていた。彼女(ペグラ)がとても強いことは分かっていたけれど、自分ならやれると思っていた。美しいパフォーマンスができた」と振り返った。

「もちろん、これは夢から始まったこと。最初はローラン・ギャロス(全仏オープン)に出ることが夢で、それが今は優勝が目標になっている」

準々決勝では、第6シードのミラ・アンドレーワと対戦する。

18歳のアンドレーワは、ロシア生まれで現在はオーストラリアに国籍変更した第17シード、ダリア・カサキナに6-3、7-5で勝利。グランドスラムでは昨年の全仏に続いて自身2度目の準々決勝進出を決めた。(c)AFP