米国のガザ停戦案は要求満たさず ハマス
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【5月30日 AFP】イスラム組織ハマスは29日、パレスチナ自治区ガザ地区をめぐる米国の停戦案について、われわれの要求を満たしていないと述べた。米ホワイトハウスはこの停戦案について、イスラエルが「署名済み」だと主張している。
ホワイトハウスは、ドナルド・トランプ大統領とスティーブ・ウィットコフ中東担当特使が「イスラエルに支持された停戦案をハマスに提示した」と述べた。
ホワイトハウスのキャロライン・レビット報道官は停戦案について、「イスラエルはこの停戦案がハマスに送付される前に署名した」と主張。ハマスとの「協議は継続中だ」と続けた。
イスラエルは、米国の停戦案に同意したと発表していない。
ハマス筋は先週、ハマスが米国が支持する停戦案を受け入れたと述べた。だが、ハマスの政治部門幹部バセム・ナイム氏は29日、新たな停戦は「殺りくと飢餓の継続を意味し、停戦をはじめとするガザ住民の要求を一切満たしていない」と述べた。
ナイム氏は「それでもなお、ハマス指導部は、国家責任を全面的に負い、停戦案への対応を検討している」と付け加えた。
ハマスに近い筋によると、新たな停戦案は「恒久的な停戦交渉に関する米国のコミットメント」を含んでいた以前の停戦案からの「後退と見なされている」という。
交渉に近い2人によると、新たな停戦案には、60日間の停戦(最大70日間まで延長可能)と、最初の1週間でパレスチナ人捕虜と引き換えに、生存している人質10人と遺体9体を解放することが含まれている。(c)AFP