マラドーナ氏の死めぐる裁判が中断 裁判官の公平性に疑義
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【5月21日 AFP】サッカー元アルゼンチン代表のレジェンド、ディエゴ・マラドーナ氏の死をめぐる医療チームの裁判が、裁判官の中立性に関する疑義が生じたため、20日に1週間の中断が決まった。
フリエタ・マキンタッチ裁判官が本件を扱うドキュメンタリーに関与していたことについて、弁護側は中立性の義務違反や影響力の濫用、さらには収賄にあたる可能性があると主張し、裁判所は審理の延期を命じた。弁護側は、マキンタッチ氏を担当から外すよう申し立てている。
問題となっているのは、裁判の撮影が規則で禁じられているにもかかわらず、法廷内でカメラが使われたとされている点だ。検察は、この規則違反があったかどうか、あった場合にマキンタッチ氏がどの程度関与していたかを調査する方針。
マラドーナ氏は60歳だった2020年11月25日、脳血腫の除去手術からの回復中に自宅で死亡した。最後の日々を担当した7人の医療チームは、「未必の故意による殺人罪」で起訴されており、有罪となれば8〜25年の禁錮刑が科される可能性がある。(c)AFP/Martín RASCHINSKY