【5月12日 AFP】24-25イタリア・セリエAは11日、第36節の試合が行われ、首位ナポリはホームでジェノアと2-2で引き分け、ここ3シーズンで2度目の優勝に向けて打撃を受けた。一方、2位インテルは2-0でトリノを下し、ナポリとの勝ち点差を1に縮めている。

ナポリは今季残り2試合で自らの命運を握っており、パルマとカリアリに勝利すればスクデットを確保できるが、この日の引き分けでインテルも連覇への望みをつないだ。

15分にスコット・マクトミネイのお膳立てからロメルー・ルカクが先制点を挙げたナポリは、32分にGKアレックス・メレトが相手のシュートのこぼれ球を誤って自陣ゴールに入れて追いつかれた。64分に再びマクトミネイのアシストから今度はジャコモ・ラスパドーリが勝ち越し点を挙げ、勝利とともにタイトルをほぼ確定させたかに思われたナポリだったが、ジェノアは84分、ヨハン・バスケスがヘディングシュートで同点弾を奪った。

ナポリのアントニオ・コンテ監督は「相手は2本の枠内シュートで2ゴールを決めた」「プレー内容を考えれば勝つべきだったので悔しい」とすると、「残りの2試合を勝つしかない。それだけだ」と述べた。

一方でインテルは強い雨が降る中、ニコラ・ザレフスキとクリスティアン・アスラニのゴールで勝利を手にした。

試合は開始直後に観客がスタンドから転落したため一時中断。さらにハーフタイム直前には激しい雨によりピッチがプレー不可能となりさらに中断となった。前半は短い中断後に再開されたが、その後も雨は降り続いたため、両チームの選手はその後30分以上ロッカールームにとどまった。

インテルのシモーネ・インザーギ監督は「自分たちの手にかかっているわけではないから、できるのは自分たちの仕事をすることだけ。きょうはそうだった」とコメントしている。(c)AFP