トランプ氏、ハーバード大は「反ユダヤ主義の極左機関」
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【4月25日 AFP】ドナルド・トランプ米大統領は24日、同国の名門ハーバード大学を「反ユダヤ主義の極左機関」だと非難した。同大はトランプ政権による助成金凍結の差し止めを求め、連邦地裁に提訴している。
トランプ氏は自身のSNS「トゥルース・ソーシャル」に「ここ(ハーバード大)はリベラルの混乱だ」と投稿し、同大は「わが国を引き裂こうとする世界中の学生を受け入れている」とも不満を述べた。
トランプ政権は、各地の大学で反ユダヤ主義や反白人的な偏見、トランスジェンダーの学生を保護することによる「ジェンダーイデオロギー」が推進されていると非難し、大学への強硬姿勢を強めている。いくつかの名門大学に対しては助成金の凍結やその他の処罰を警告しており、これにより学問の自由の制限が懸念されている。
またトランプ政権は、パレスチナ自治区ガザ地区のイスラム組織ハマスとイスラエルの紛争に触発された激しい抗議行動に関与した外国人学生のビザを取り消し、国外追放する動きも見せている。
そうした中、ハーバード大はトランプ政権による広範な要求を拒否。これを受け、ホワイトハウスは同大への約22億ドル(約3100億円)の助成金を凍結したため、同大は21日、トランプ政権を提訴した。(c)AFP