【4月22日 AFP】男子テニスの名選手ラファエル・ナダル氏(38)は21日、「テニスが恋しいとは思わない」と強調した。

全仏オープン14回の優勝を含む、四大大会(グランドスラム)通算22勝を誇るナダル氏は、昨年11月に母国スペインで行われた国別対抗戦デビスカップを最後に競技を退いた。

この日、スペイン・マドリードで開催されたローレウス・ワールド・スポーツ・アワードでスポーツアイコン賞を受賞したナダル氏は、「実を言うと、テニスが恋しいとは思わない。ゼロだ。全く恋しくない」と報道陣に語った。

「だが、それはテニスやテニスとの闘いに疲れたからでは、決してない」

「自分は満足してキャリアを終えた。もし可能だったなら、続けていただろう。なぜなら、自分のしていることが本当に好きだったからだ」

ナダル氏はキャリアを通じて度重なるけがに苦しんだが、可能な限り引退にあらがった。

「最終的な決断を遅らせたのは、それが正しい選択だと確信するために、時間が必要だったからだ」「コートで楽しむために必要なレベルまで体が回復しないと分かったとき、引退を決意した」

「だから、全く恋しくないんだ」「全力を出し切り、体が限界だと悟ったうえで、安らかな気持ちでキャリアを終えることができたからだ」(c)AFP