トランプ氏、ローマ教皇の葬儀参列へ 「世界を愛した」と哀悼の意
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【4月22日 AFP】ドナルド・トランプ米大統領は21日、88歳で同日死去したローマ・カトリック教会のフランシスコ教皇に対して哀悼の意を表した。また、ホワイトハウスおよび世界各地の米政府の施設で米国旗を半旗にするよう命じるとともに、葬儀に参列する意向を示した。
葬儀の日時は未定だが、トランプ氏は、妻のメラニア氏とともに参列のためローマを訪れるとSNSに投稿した。トランプ氏は先週、ホワイトハウスでイタリアのジョルジャ・メローニ首相と会談した際、ローマ訪問を招請されたが、日程がどのように調整されるかは明らかではない。
トランプ氏はこの日、ホワイトハウスで開催された復活祭(イースター)のイベントに参加し、ローマ教皇について「彼は良い人で、身をささげ、世界を愛した」と語った。
教皇とトランプ氏の間にはただ、時に確執もあった。トランプ氏が2016年、初めて米大統領選に出馬した際にメキシコとの間に壁を建設すると公約したのを受け、教皇は「誰であれ、壁だけをつくり橋を造ろうとしない者はキリスト教徒ではない」と批判。
今年返り咲きを果たしたトランプ氏が推進している不法移民の強制送還計画をめぐっても、教皇は2月に米国のカトリック司教らに送付した公開書簡で「災厄」だと非難し、「特に最も貧しい人々や疎外された人々への尊厳ある扱い」を呼び掛けた。トランプ氏にとって教皇の死は、道徳的な立場に基づく世界で最も手ごわい批判者がいなくなったことを意味している。(c)AFP