【4月20日 AFP】ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキーは大統領は19日、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領がキリスト教の復活祭(イースター)に合わせて唐突に発表した20日深夜までの休戦を、ウクライナ軍も順守すると述べた。ただ、キーウでは休戦表明後も空襲警報が鳴り続けた。

プーチン氏は19日、テレビ中継されたワレリー・ゲラシモフ参謀総長との会談で「本日18時(日本時間20日午前0時)から20日深夜(21日午前6時)まで、ロシア側は復活祭休戦を発表する」と述べた。

ゼレンスキー氏はこれに対し、ウクライナもこれに同調すると語るとともに、休戦を21日以降も延長することを提案した。

しかし、休戦が発効するはずだった数時間後、キーウでは空襲警報が鳴り響いた。ゼレンスキー氏は、ロシアはすでに休戦を破り、前線で攻撃を続けていると非難した。

一方、両国はこの日、大規模な捕虜交換を行い、双方がそれぞれ240人強の捕虜を解放したと発表した。

復活祭の週末にすべての戦闘を停止する命令は、ドナルド・トランプ米大統領が両国間の停戦合意を取り付けようと数か月にわたり働きかけてきた後に出された。トランプ氏は18日、進展がなければ米政府は交渉から手を引くと警告した。(c)AFP/Barbara WOJAZER