【4月19日 AFP】米国家経済会議(NEC)のケビン・ハセット委員長は18日、ドナルド・トランプ大統領とその政権が、連邦準備制度理事会(FRB)のジェローム・パウエル議長を解任する選択肢について検討を続けていると明らかにした。

ハセット氏は、パウエル氏解任の可能性について記者団に問われると、「この問題については大統領とチームが引き続き検討していく」と答えた。

米大統領にFRB理事を解任する直接的な権限はないが、トランプ氏は解任の「理由」を証明することで、パウエル氏を退任させる長期的な手続きに着手することは可能だ。

トランプ氏は、自身が1期目に指名したパウエル氏が政治的な駆け引きをしていると頻繁に批判している。

パウエル氏は16日、トランプ氏がほぼすべての貿易相手国に課す包括的な関税は物価を押し上げ、経済成長を抑制すると指摘。FRBが「インフレ対策」と「失業対策」のどちらかを選ばなくてはならないという望ましくない立場に追い込まれる恐れがあると警告した。

これに対しトランプ氏は17日、パウエル氏を辞めさせることができると主張。「彼には満足していない。そのことは本人にも伝えてある。私が辞めてほしいと頼めばすぐさま辞めるだろう。私を信じろ」と述べた。(c)AFP