【4月16日 AFP】ドナルド・トランプ米大統領(78)は15日、米国民を外国の刑務所に移送するという異例の脅しを強め、暴力犯罪で有罪判決を受けた「ホームグロウン(米国内で育った)」犯罪者を中米エルサルバドルの巨大刑務所にぜひ移送したいと述べた。

トランプ氏は14日、エルサルバドルのナジブ・ブケレ大統領と会談した際にこの考えを提案した。ブケレ氏は「世界で最もクールな独裁者」を自称しており、既に米国で拘束された移民を自国の刑務所に受け入れている。

だが、トランプ氏は、それが実際に合法かどうかという根本的な疑問が残る中で、米国人犯罪者もエルサルバドルに移送するという考えを改めて主張した。

トランプ氏は15日に放映されるスペイン語番組「フォックス・ノティシアス」のインタビューの抜粋で、「私は彼ら(米国人犯罪者)をホームグロウン犯罪者と呼んでいる」「成長してうまくいかないことがあると、野球のバットで人の頭をたたいたり、地下鉄の線路に人を突き落としたりする連中だ」と説明。

「われわれはそれ(米国人犯罪者のエルサルバドル移送)を検討しており、実行したいと思っている。ぜひそうしたい」と続けた。

トランプ氏は14日、ホワイトハウスの大統領執務室でブケレ氏と会談した際、米国人犯罪者のエルサルバドル移送が可能かどうか検討するようパム・ボンディ司法長官に指示したと述べた。

ホワイトハウスは15日、そのような措置が合法かどうかはまだ検討中だと述べた。(c)AFP