アフガン、1日で4人の公開処刑執行 タリバン復権以降最多
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【4月12日 AFP】アフガニスタンで11日、4人が公開処刑された。最高裁判所が明らかにした。イスラム主義組織タリバン暫定政権の復権以降、1日の公開処刑執行数としては最多。
処刑は3州の各競技場で執行され、2021年以降に公開処刑された人数はこれで10人となった。
公開処刑は1996~2001年の第1次タリバン政権時、主に競技場で一般的に執行されていた。
見物人らがAFP記者に語ったところによると、バドギス州の州都カラエナウでは2人が被害者遺族の男性に銃で6~7回撃たれ、公開で処刑された。
最高裁によると、2人は複数の男性を射殺したとして有罪となり、被害者が受けたのと同様の苦痛を加害者に与える刑罰「同害報復刑」を言い渡された。被害者遺族は恩赦を選択しなかったという。
処刑の様子を見ていた35歳の男性はAFPに対し、「被害者遺族が許していればよかったが、そうでないなら神の命令であり、執行されるべきだ」と語った。
公開処刑の執行は10日に当局から広く告知され、一般市民の立ち会いが呼び掛けられていた。
3人目はニムルズ州の州都ザランジュで、4人目は西部ファラー州の州都ファラーで公開処刑を執行された。
その場で見ていた30歳の男性はタリバンが採用した国号に言及し、「アフガニスタン・イスラム首長国がその政治力と力を示したのは良いことだ。とてもうれしい」と述べた。
国際人権団体アムネスティ・インターナショナルは、公開処刑を「人間の尊厳を甚だしくおとしめる行為」と批判し、タリバン政権に中止を求めた。(c)AFP