【3月8日 AFP】フランスの検察庁が、五輪で二つの金メダルを獲得した元同国代表の競泳選手ヤニック・アニエル容疑者(32)に対し、2016年に起きた15歳未満の未成年者へのレイプおよび性的暴行の疑いで刑事裁判所への出廷を要請したと、司法情報筋が7日に明らかにした。

2件の被害者は、いずれも同じ人物とされている。

予審判事は、4月末までに最終的な命令を出す必要があり、部分的もしくは全体的な棄却命令、あるいは更生裁判所または刑事裁判所への送致命令のいずれかを出すことができる。

事件の捜査は、2014年から2016年にかけてアニエル容疑者とともに仏ミュルーズでトレーニングを行っていたある水泳選手の訴えがきっかけで、2021年夏に開始された。

アニエル容疑者は事件当時24歳で、同13歳だった被害者の両親が一緒に滞在している中で関係を持った疑いにより、捜査の結果2021年12月11日に訴追された。

容疑については一貫して、関係が合意に基づくもので愛情に満ちたものであったと主張している。

アニエル容疑者は、2012年のロンドン五輪で200メートル自由形と4×100メートル自由形リレーで金メダル、4×200メートル自由形リレーで銀メダルを獲得した。(c)AFP