【2月25日 AFP】オーストラリア航空局は24日に行われた政府の公聴会で、同国東海岸沖で中国海軍が先週、実弾を用いた軍事演習を実施すると直前に通知してきたため、数十機の民間航空機が針路変更を余儀なくされたと報告した。

航空局のピーター・カラン副局長は、中国側が21、22両日に艦船3隻による演習を実施するとの情報を同局が初めて把握したのは21日朝で、民間機1機が中国の軍艦から無線連絡を受けたのがきっかけだったと説明。「この段階では、うそか本当か分からなかった」と述べた。

カラン氏は、警告が本物であることが明らかになり、民間機49機が、実弾演習エリアからの迂回(うかい)を余儀なくされたと語った。

豪政府は、演習が行われたのは公海上だったとし、国際法からは逸脱していないと認めた上で、通知に関しては不適切だったと非難した。

中国はこれに対して、「安全かつ標準的」な演習だったと反論している。(c)AFP