フランス警察、学校で抜き打ち持ち物検査実施へ 暴力事件に対抗
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【2月22日 AFP】フランスのエリザベット・ボルヌ教育相は21日、暴力事件が増加している事態への対抗措置として、生徒がかばんの中にナイフなどの武器を隠し持っていないか、学校内外で警察による抜き打ちの持ち物検査を今春から開始する方針を示した。
ボルヌ氏は、仏ニュース専門局BFMTVや国内ラジオ局RMCのインタビューで、「知事、検察官、教育委員会の代表らと擦り合わせ、校門で生徒の持ち物検査を定期的に実施していきたい」と主張。
教師や学校職員には生徒の持ち物を検査する権限がないため、警察が実施するとした。
さらに、生徒がナイフなどを所持していた場合は、自動的に懲戒委員会への出席を義務付けるとともに、検察への通知も行いたいとの見解を示した。
現在、こうした手続きは校長の裁量に委ねられている。
ボルヌ氏は、新たな方針を打ち出すきっかけは、刺傷事件が「多発している」ことだと説明した。
今月初めにも、パリ南郊バニューの高校で17歳の生徒が刺されて重傷を負う事件が発生した。(c)AFP