【2月21日 AFP】アルペンスキーW杯滑降の練習中に激しく転倒したチェコのテレザ・ノバ(26)が、人工的な昏睡(こんすい)状態から覚め、母国に帰国する見込みとなった。ドイツの病院が20日に発表した。

ノバは、1月24日にドイツ・ガルミッシュパルテンキルヒェンで行われた大会中に転倒し、独ムルナウの病院に搬送されて重度の外傷性脳損傷や、頸(けい)動脈損傷、眼窩(がんか)骨折と診断された。

負傷の性質上、医師たちはノバを人工的な昏睡状態にする必要があった。その後、集中治療室の医師の判断により、薬の量を減らすことで徐々にノバを目覚めさせ始めていた。

担当医は、ノバが「現在安定した状態」にあり、チェコへの安全な移送が可能になったとし、「現地の病院で専門家の監督の下、さらなる検査やその後のリハビリを受ける予定」だとしている。

ノバのパートナーでコーチでもあるオンドジェイ・ベルント氏は「まだ長い道のりがありますが、乗り越えられると確信しています。テレザの両親と一緒に、私たちが受け取っている支援に感謝すると同時に、テレザが回復中に必要とするプライバシーと安らぎを尊重してください」と述べている。(c)AFP