■「すべての女性のために証言」

 ジゼルさんはロジェ・アラタ(Roger Arata)裁判長の質問に対し、「(ドミニク被告と)共謀したことも」「寝たふりをしたことも」一度もないと改めて述べた。

 ジゼルさんは裁判を公開で行うことで、事件の全容を明らかにするよう強く求めてきた。

 5日の証言を終えた後、家族は代理人弁護士を通じて、名字を公表しても構わないと表明した。

 ジゼルさんは、悪意を持って薬物を投与して服従させる「ケミカルサブミッション」による性犯罪の危険性に注意を喚起したいと述べた。

「私は知らないうちに薬を盛られたすべての女性のために話している」「自分の人生の主導権を取り戻し、ケミカルサブミッションを非難する。多くの女性は証拠を持っていないが、私には自分の身に起きたことの証拠がある」

 ジゼルさんはドミニク被告に対しては「少なくとも人生で一度くらいは、自分の行動に責任を持ちなさい」「嫌悪感を覚える」と非難した。

 さらに「私は人生の10年を失った」として、心の中は「一面の廃虚」のようだと述べた。

 ジゼルさんは、ドミニク被告との離婚手続きを進めている。