ウクライナ軍、ロシアに大規模越境攻撃
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【8月8日 AFP】ウクライナ軍は6、7の両日、ロシア西部クルスク(Kursk)州に大規模な攻撃を仕掛けた。ウクライナ側からの越境攻撃としては、ここ数か月間で最大規模となった。
ウクライナ軍の戦車や装甲車、歩兵は6日朝、ロシア領内への進攻を開始。クルスク州は7日夕、非常事態を宣言した。
ロシア側は、同州に部隊を増派するとともに、ウクライナ軍を撃退するため砲爆撃を開始したとしている。
詳細な状況は不明だが、ロシアの一部軍事ブロガーは、ウクライナ軍は国境から約8キロの地点にある集落スジャ(Sudzha)に到達し、砲撃を浴びせていると伝えている。
人口約5000人のスジャには、欧州にまで延びるガスパイプラインのロシア内最後の流量測定ステーションがある。
ロシア当局者が7日明らかにしたところによると、2日間で少なくとも民間人5人が死亡、子ども6人を含む31人が負傷した。
ロシアのワレリー・ゲラシモフ(Valery Gerasimov)参謀総長は、越境攻撃には約1000人の戦闘員が参加したと主張している。ゲラシモフ氏はウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領とのテレビ会議で、「敵の進軍は失敗に終わり、国境まで押し戻されるだろう」と語った。
クルスク州では住民数千人が避難。国境を隔てたウクライナ側のスムイ(Sumy)州でも約6000人に退避勧告が出された。(c)AFP