日本のティアフォー社 「中国と協力して自動運転技術を世界中に提供できる」
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【6月28日 CGTN Japanese】世界経済フォーラム(WEF)主催の第15回ニュー・チャンピオン年次総会(夏季ダボス会議)が中国東北部の遼寧省大連市で25日から27日まで開催されています。今年のテーマは「成長のための次なるフロンティア」です。80近い国と地域から1600人余りの代表が参加し、「AI時代のアントレプレナーシップ」「産業の新たなフロンティア」「気候、自然、エネルギーを結びつける」など六つの柱について掘り下げます。
世界初となる自動運転技術のオープンソースソフトウェア「オートウェア(Autoware)」を開発した日本のティアフォー社の創業者、加藤真平氏は、夏季ダボス会議で中央広播電視総台(チャイナ・メディア・グループ/CMG)の取材に応じ、「中国の企業と大学などと協力して世界最高水準の自動運転技術を世界中に提供できる」と強調しました。
加藤氏はこれまで、中国の北京、上海、深セン、武漢、重慶、西安などIT産業が盛んな地域にある企業を訪ねたことがあるそうです。中国の企業や大学などとのコラボレーションについて、「中国で自動運転技術や電気自動車を開発している中国のスタートアップとの協業がメインだ。ティアフォーがこれらのパートナーにAutowareベースのソフトウェアを提供し、一緒に開発する。5~10年後、中国は世界に技術と製品を提供する側になると思う」とし、「中国で開発されたソフトウェアやハードウェアを海外市場に展開する事業にすごく興味がある。オープンソースを活用すれば、中国企業の製品を世界が受け入れてくれると信じている」と語りました。
夏季ダボス会議への参加については、加藤氏は「参加者は、ここで5年~10年後の技術や社会と世界の変化を巡って、そのハイレベルなトレンドやポリシーについて議論する。5年~10年後のことを知りたいので、夏季ダボス会議が一番いい場所だ」と述べました。
今後の予定については、「コネクテッドカーにはグローバルスタンダードが大事だから、夏季ダボス会議後、自動運転技術開発の百度(バイドゥ)や清華大学を訪れてワークショップをおこない、コラボレーションを加速していく」と明らかにしました。(c)CGTN Japanese/AFPBB News