ポルシェ、中国での販売台数が大幅減
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【5月30日 CGTN Japanese】ドイツの高級自動車メーカー・ポルシェの2024年第1四半期(1~3月)の全世界での新車販売台数が前年同期比4%減の7万7640台となったことがわかりました。中でも、中国市場での販売台数は、前年同期比24%減の1万6340台でした。
ポルシェの中国での販売は2022年から低迷し続けています。ポルシェの2022年の全世界での販売台数は前年比2.6%増の30万9884台でしたが、中国市場では前年比2.5%減の9万3286台で、世界で唯一、販売が減少した市場となりました。2023年には世界での販売台数は前年比3%増の32万2000台となりましたが、中国市場では前年比15%減の7万9300台で、中国は依然として唯一販売が減少した市場となり、中国市場におけるポルシェの販売は2年連続で減少しました。
業界内では、ポルシェの中国市場での販売減は、そのEV化へのシフトと関連があるとみられています。ポルシェの中国市場におけるEV化へのシフトは2019年にはじまり、同年には初のEVスポーツカー「タイカン」が発売されましたが、2番目のEV車種「新型マカン(EVモデル)」は今年1月にようやく正式に発表されたばかりです。
現在、中国国内で価格が50万元(約1086万円)以上の高級車市場は、Seresと大手通信機器メーカーのファーウェイが共同開発した自動車ブランド・AITO(アイト)から販売された車種「問界」、比亜迪(BYD)とダイムラーの合弁によるブランド「騰勢(Denza)」といった中国ブランド、ベンツ、BMW、アウディなどの海外高級ブランドが主流で、ポルシェに負けず劣らずの強豪がひしめいており、高級ブランドの中国でのシェアはますます減る傾向にあります。
ポルシェ中国は28日、「現在の自動車業界はかつてない大きな変革を経験しており、ポルシェ中国とディーラーは共にいくつかの複雑な問題に直面し、チャンスと挑戦が並存している」という声明を発表しました。(c)CGTN Japanese/AFPBB News