【11月9日 CGTN Japanese】上海で開催中の第6回中国国際輸入博覧会で、SF映画でしか見られないシーンが現実のものになりました。「空飛ぶタクシー」が輸入博に初登場しました。

 電動垂直離着陸機(eVTOL)は、将来的に都市内および都市間の短距離空中移動の需要を満たす主な交通手段になるとみられ、未来の「空飛ぶタクシー」とも呼ばれています。

 今年の輸入博のスマートモビリティ体験コーナーに、エアモビリティの開発を手掛ける中国企業、御風未来(Vertaxi)が自主開発した2トン級eVTOL「マトリックス1(M1)」が登場し、注目を浴びています。

 マトリックス1は、最大積載量が500キロ、巡航速度が時速200キロ、航続距離が250キロです。将来的に主に都市内および都市間の短距離空中移動の需要を満たすために用いられます。車なら2~3時間かかる距離を30分で到達できます。

 マトリックス1はこのほど、上海市金山区で初飛行に成功しました。垂直離着陸ができるため滑走路は不要で、離着陸する場所と環境への要求は相対的に低いです。ヘリコプターなどに比べて、安全性がより高く、製造費や維持費がより安く、エコで無騒音であることから、大規模な普及に適しています。(c)CGTN Japanese/AFPBB News