真珠湾攻撃で沈没の戦艦アリゾナ 最後の生存者死去
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【4月2日 AFP】旧日本軍による米ハワイ・真珠湾(Pearl Harbor)への奇襲攻撃で沈没した「戦艦アリゾナ(USS Arizona)」の最後の生存者、ルー・コンター(Lou Conter)さん1日、が死去した。102歳。真珠湾攻撃の犠牲者を称える慈善団体が同日、発表した。
NPO「パシフィック・ヒストリック・パークス(Pacific Historic Parks)」のフェイスブックページへの投稿によると、コンターさんはカリフォルニア州グラスバレー(Grass Valley)の自宅で、家族に見守られながら息を引き取った。
コンターさんは当時20歳で操舵手だった。攻撃後は救助活動に当たった。
米国人2000人以上が死亡した真珠湾攻撃では、ハワイの海軍基地に停泊していた船の大半が損壊。一部は大破した。
アリゾナでは1000人以上の犠牲者が出た。遺体の多くは現在も船内に取り残されている。
大戦中にコンターさんは航空機の操縦士となり、2度撃墜されたという。
ドワイト・アイゼンハワー(Dwight Eisenhower)、ジョン・F・ケネディー(John F. Kennedy)、リンドン・ジョンソン(Lyndon Johnson)ら大統領の軍事顧問も務めた。(c)AFP