【2月1日 AFP】米娯楽・メディア大手ウォルト・ディズニー(Walt Disney)が、政策批判に対して違法な報復措置を受けたとして、フロリダ州のロン・デサンティス(Ron DeSantis)知事を提訴した裁判で、米連邦地裁は1月31日、ディズニー側の訴えを退けた。

 フロリダ州で大型テーマパークを運営するディズニーと共和党右派のデサンティス知事は2022年、学校でのLGBTQ関連教育をめぐる州法にディズニーが反対して以来、対立してきた。

 ディズニーの批判を受け、デサンティス氏は共和党が多数派を占める州議会に対し、ディズニーのテーマパークに認めていた特区制度を撤回するよう迫った。これに対しディズニー側は「州政府による狙い撃ちの報復」であり、言論の自由の侵害だとして提訴していた。

 ディズニー側は控訴する意向を示している。AFPへの声明で「これを放置すれば危険な前例として、州当局が公権力を武器に異なる政治的見解の表明を罰することを許すことになる」と述べた。(c)AFP