【4月27日 AFP】米ウォルト・ディズニー(Walt Disney)は26日、合衆国憲法で保障されている表現の自由を侵害したとして、フロリダ州のロン・デサンティス(Ron DeSantis)知事を含む州政府高官を、同州の連邦裁判所に提訴した。

 ディズニーは昨年、性的指向や性自認について学校で教えることを禁じた同州の新法、通称「Don't Say Gay(ゲイと言うな法)」を批判し、デサンティス知事の怒りを買った。同知事は2月、州内にあるウォルト・ディズニー・ワールド(Walt Disney World)が自治を行ってきた特別区を自らの管理下に置いたほか、同社に対する課税の強化や、安全検査の実施、さらにはディズニー・ワールドそばへの刑務所建設といった案を公言してきた。

 26日には、知事の任命で選出された特別区監督機関の役員会が、ディズニー・ワールドの自治を認めていた協定の破棄を決定。ディズニーはその直後に提訴に踏み切り、州知事による特別区の管理権奪取は、同社が州法を批判したことに対する「報復」だと主張した。(c)AFP