【12月31日 CGTN Japanese】中国の主要コーヒー生産地の一つ、南西部の雲南省プーアル(普洱)市では、コーヒー豆の収穫シーズンを迎えています。「コーヒーチェリー」と呼ばれるコーヒー果実の買い取り価格は過去3年にわたり安定して上昇傾向を維持しているということです。

 プーアル市のコーヒー農家によると、今年は11月下旬から摘み始めて、既に5トン以上摘んでおり、昨年より5~6トン多く収穫できる見込みです。買い取り価格は例年と比べ安定して上昇しており、1キロ当たり4.6~4.7元(約90円)となっています。

 プーアル市茶葉・コーヒー産業発展センターは、2023~2024シーズンのコーヒー生豆の生産量は6万トンに達し、売上は75億元(約1500億円)を超える見通しだと予測しています。

 雲南省はコーヒーの栽培面積が中国で最も広い省で、コーヒー生産量は全国の98%以上を占めています。雲南省内では、プーアル市の栽培面積が省全体の約半分の67万9000ムー(約4万5000ヘクタール)に上っています。プーアル市は雲南省の南西部に位置し、年間315日は霜が降りず、世界的に有名なコーヒー産地であるコロンビアとほぼ同じ緯度にあり、世界で最もコーヒー栽培に適した地域の一つとされています。国際コーヒー機関(ICO)から「アラビカの天国」と称されているということです。 (c)CGTN Japanese/AFPBB News